(4) コーラス作成のポイント
コーラスを作ったときには、それぞれのトラックを「ランダマイズ」して発声のタイミングと音程を微妙にばらつかせると美しくなる。
ポイントとしては、ランダマイズ前のvsqファイルは別に残しておくこと、音程のランダマイズはピッチコントロールを使うので、ピッチコントロールを手動で変化させて使っている場合は上書きされて消えてしまうので注意が必要だということくらい。
ちなみに、著者の場合、ランダマイズはタイミングが2、音程が3で適用している。(ただし遅い曲の場合、タイミングずらしは1が限界)
ただし、タイミングをずらすと、今までつながっていた音がつながらなくなったり、その逆が起こったり、発音のタイミングにあわせて設定してあるコントロールパラメータとの位置関係がずれたりするので、その辺りを再度調整する必要がある。
なお、このランダマイズは、コーラスでないときでもうまく使うと人間っぽい歌い方を演出できる。
また、多声の曲はそれぞれの声部のパン(左右の位置)を変えて、ステレオで出力するのが基本。
これは、VOCALOID Editor内でやる場合は、メニューの「表示」→「ミキサー」でミキサーを表示させて調整し、WAVEファイル出力の際に出力を「ステレオ」にすることで対応できる。
または、トラックごとに別々にWAVEファイルを出力して(この場合はモノラル出力にする)、DAW上でパンを変えてステレオミックスしてもよい。(恐らく後者のほうが融通が利く)
もう一点、同じパートでいくつもトラックを作って厚みを出す場合は、ジェンダーファクターを変えたりランダマイズの大きさを変えたりDAW上で発声のタイミングを微妙に前後にずらしたりすると効果的。
DAWでの編集では、コーラスエフェクトを使うかどうかを検討する(個人的には声の角が取れすぎてしまってあまり好きではないが、わずかにかけると厚みが増す)。リバーブはホール系を深めに。
(とりあえず完結)
2008年02月21日
2008年01月24日
VOCALOID2操作(調教)法(おまけ-3)
18.おまけ(続き)
(3) 音素の直接編集
VOCALOIDが発音できる音で、歌詞をそのまま打ち込んだ場合には設定されないものもいくつもある。
ここでは、そんな発音の中で、滑舌の改善や表情づけのために「使える」ものをまとめておく。
これらの音素は、音符をダブルクリックして歌詞の編集モードに入りさらに「ALT」+「↓」で音素の編集モードに入ることで設定できる。
(一度手作業で音素を編集すると、その音符は「プロテクトモード」に入り、歌詞や全体の歌唱スタイルを変更しても修正が適用されなくなる。これを解除するには、音符を右クリックで「音符のプロパティ」を選択肢、「プロテクト」のチェックを外せばOK。)
① 子音のみの発音
以下の発音は、子音だけで長く伸ばすことができる。
「s」(スの子音のみ)
「S」(シの子音のみ)
「m」(ハミング。ただし、とても「m」とは思えない変な発音をすることも多い)
これら以外の子音も英語の歌を歌わせるときなんかは使える。ただし、子音だけだと発音しないものもたくさんあるし、発音できる子音でも短い間隔で並べると発音しなくなったりする。この辺りは試行錯誤で。
② 子音+母音
「w o」(「ウォ」の発音。ちなみに歌詞で「を」と置いてもデフォルトでは「o」が設定される。)
続く。
(3) 音素の直接編集
VOCALOIDが発音できる音で、歌詞をそのまま打ち込んだ場合には設定されないものもいくつもある。
ここでは、そんな発音の中で、滑舌の改善や表情づけのために「使える」ものをまとめておく。
これらの音素は、音符をダブルクリックして歌詞の編集モードに入りさらに「ALT」+「↓」で音素の編集モードに入ることで設定できる。
(一度手作業で音素を編集すると、その音符は「プロテクトモード」に入り、歌詞や全体の歌唱スタイルを変更しても修正が適用されなくなる。これを解除するには、音符を右クリックで「音符のプロパティ」を選択肢、「プロテクト」のチェックを外せばOK。)
① 子音のみの発音
以下の発音は、子音だけで長く伸ばすことができる。
「s」(スの子音のみ)
「S」(シの子音のみ)
「m」(ハミング。ただし、とても「m」とは思えない変な発音をすることも多い)
これら以外の子音も英語の歌を歌わせるときなんかは使える。ただし、子音だけだと発音しないものもたくさんあるし、発音できる子音でも短い間隔で並べると発音しなくなったりする。この辺りは試行錯誤で。
② 子音+母音
「w o」(「ウォ」の発音。ちなみに歌詞で「を」と置いてもデフォルトでは「o」が設定される。)
続く。
VOCALOID2操作(調教)法(おまけ-2)
17.おまけ(続き)
(2) 編集時の便利な操作
なんかあまり整理されていないようなので、備忘録的にまとめておく。
ここでの操作は、全部を網羅しているんじゃなくて、ちょっと便利なものだけをまとめたもの。
① ピアノロール上の編集
・音符をクリックしてしばらく待っていると、発音してくれる。
・音符をダブルクリックすると、歌詞が入力できる。
・歌詞をまとめて入力したいときは、最初の音符を選択して右クリックで「歌詞の流し込み」を選ぶ。
・歌詞入力モードで「ALT」+「↓」を押すと、音節を直接編集できる。
・音符の下の線のうち、左端のとがった部分をダブルクリックすると「表情」の設定が出来る。
・音符の下の線のうち、左端のとがった部分は、アクセントを表現している。
アクセントを強くすると、「とがり」も大きくなる。
・音符の下の線のうち、それ以外の部分をダブルクリックすると「ビブラート」の設定が出来る。
・音符の下の線で、右側にギザギザがある場合、それはビブラートを意味している。
ギザギザの始点をつまんで左右に動かすと、ビブラートの開始位置を編集できる。
・ポインターツールを選び、「CTRL」を押しながらピアノロール画面をドラッグすると、その範囲の音符とコントロールトラックの全内容が選択できる。(これで、1番の歌を作りこんでそれをそのまま2番にコピー・ペーストできる)
② シーケンスウインドウ(ピアノロールの上にある、3段の黒い帯の部分)の操作
・編集ツールを選び、一番上の段でマウスをドラッグすると、始点・終点を設定できる。
・WAVEファイルは、始点・終点が有効になっている場合、その範囲だけ書き出される。
始点のみ、あるいは終点のみ有効という設定もOK。
・初期設定のテンポ、拍子はプリメジャー(ピアノロール左端の黒いエリア)の始点で設定されているので、ここをダブルクリックして変更する。
③ コントロールトラック(ピアノロールの下にある、パラメータ編集部分)の操作
・初期設定の歌手は、プリメジャーの左端のSINGERの段で設定されている。これをダブルクリックすると変更できる。
④ 画面のその他部分の操作
・ピアノロールの鍵盤をクリックすると、「あー」でその音階を歌ってくれる。
続く。
(2) 編集時の便利な操作
なんかあまり整理されていないようなので、備忘録的にまとめておく。
ここでの操作は、全部を網羅しているんじゃなくて、ちょっと便利なものだけをまとめたもの。
① ピアノロール上の編集
・音符をクリックしてしばらく待っていると、発音してくれる。
・音符をダブルクリックすると、歌詞が入力できる。
・歌詞をまとめて入力したいときは、最初の音符を選択して右クリックで「歌詞の流し込み」を選ぶ。
・歌詞入力モードで「ALT」+「↓」を押すと、音節を直接編集できる。
・音符の下の線のうち、左端のとがった部分をダブルクリックすると「表情」の設定が出来る。
・音符の下の線のうち、左端のとがった部分は、アクセントを表現している。
アクセントを強くすると、「とがり」も大きくなる。
・音符の下の線のうち、それ以外の部分をダブルクリックすると「ビブラート」の設定が出来る。
・音符の下の線で、右側にギザギザがある場合、それはビブラートを意味している。
ギザギザの始点をつまんで左右に動かすと、ビブラートの開始位置を編集できる。
・ポインターツールを選び、「CTRL」を押しながらピアノロール画面をドラッグすると、その範囲の音符とコントロールトラックの全内容が選択できる。(これで、1番の歌を作りこんでそれをそのまま2番にコピー・ペーストできる)
② シーケンスウインドウ(ピアノロールの上にある、3段の黒い帯の部分)の操作
・編集ツールを選び、一番上の段でマウスをドラッグすると、始点・終点を設定できる。
・WAVEファイルは、始点・終点が有効になっている場合、その範囲だけ書き出される。
始点のみ、あるいは終点のみ有効という設定もOK。
・初期設定のテンポ、拍子はプリメジャー(ピアノロール左端の黒いエリア)の始点で設定されているので、ここをダブルクリックして変更する。
③ コントロールトラック(ピアノロールの下にある、パラメータ編集部分)の操作
・初期設定の歌手は、プリメジャーの左端のSINGERの段で設定されている。これをダブルクリックすると変更できる。
④ 画面のその他部分の操作
・ピアノロールの鍵盤をクリックすると、「あー」でその音階を歌ってくれる。
続く。
2008年01月23日
VOCALOID2操作(調教)法(おまけ-1)
16.おまけ
(1) ポルタメントの法則
デフォルト歌唱スタイルや個別の音符のプロパティで、上向ないし下向のポルタメントをオンにした場合、そのオンにした音符(音符1と呼ぶ)と、その直前の音符(音符0と呼ぶ)との関係が次のようになっている場合に、音が滑らかにつながる(ポルタメントがかかる)ようだ。(はっきりと分かっているわけではないし、時々違う挙動を示すこともあるが)
・音符0と音符1が「つながっている」
ぴったりとくっついている必要はなく、通常の歌い方でも「音がつながって発音される」位置関係にあればよい。
・音符0と音符1との間に音程差がある
上向がオンなら音符0<音符1、下向がオンなら音符0>音符1であるときにポルタメントがかかる。
・音符0よりも音符1の方が音の長さが長い
同じ長さだとかからないようだ。
これらの条件が揃うと、音符1を発音するときに、音符0の高さから始まって、滑らかに音符1の音の高さに移行する「ポルタメント」がかかる。
なお、このときにコントロールパラメータは特に変化しない。(PITファクターも変わらない)。
ちなみに、ポルタメントがかかっていた音符について、「発音が不明瞭」の問題を解決するために二重母音のテクニックを使うと、それまでかかっていたポルタメントがかからなくなることが多い。これは、二重母音にしたために上記の条件が満たされなくなるからである。
この問題を回避するためには、①PITファクターを操作して手動でポルタメントを設定する、もしくは②音符1を分割して、音符0と同じ高さの音節と本来の音符1の高さの音節に分ける。この場合、二重母音にした最初の子音を音符0の高さに、後の母音を音符1の高さに置くとうまくいくときがある(ただ、この場合は母音だけの「音符1」にさらにポルタメントがかかって、ポルタメントが長くなって不自然になるときがあるので、そのときは最初の子音の長さを短くしたり、母音だけの「音符1」のプロパティを操作してポルタメントをオフにするなどの調整が必要になる。
続く。
(1) ポルタメントの法則
デフォルト歌唱スタイルや個別の音符のプロパティで、上向ないし下向のポルタメントをオンにした場合、そのオンにした音符(音符1と呼ぶ)と、その直前の音符(音符0と呼ぶ)との関係が次のようになっている場合に、音が滑らかにつながる(ポルタメントがかかる)ようだ。(はっきりと分かっているわけではないし、時々違う挙動を示すこともあるが)
・音符0と音符1が「つながっている」
ぴったりとくっついている必要はなく、通常の歌い方でも「音がつながって発音される」位置関係にあればよい。
・音符0と音符1との間に音程差がある
上向がオンなら音符0<音符1、下向がオンなら音符0>音符1であるときにポルタメントがかかる。
・音符0よりも音符1の方が音の長さが長い
同じ長さだとかからないようだ。
これらの条件が揃うと、音符1を発音するときに、音符0の高さから始まって、滑らかに音符1の音の高さに移行する「ポルタメント」がかかる。
なお、このときにコントロールパラメータは特に変化しない。(PITファクターも変わらない)。
ちなみに、ポルタメントがかかっていた音符について、「発音が不明瞭」の問題を解決するために二重母音のテクニックを使うと、それまでかかっていたポルタメントがかからなくなることが多い。これは、二重母音にしたために上記の条件が満たされなくなるからである。
この問題を回避するためには、①PITファクターを操作して手動でポルタメントを設定する、もしくは②音符1を分割して、音符0と同じ高さの音節と本来の音符1の高さの音節に分ける。この場合、二重母音にした最初の子音を音符0の高さに、後の母音を音符1の高さに置くとうまくいくときがある(ただ、この場合は母音だけの「音符1」にさらにポルタメントがかかって、ポルタメントが長くなって不自然になるときがあるので、そのときは最初の子音の長さを短くしたり、母音だけの「音符1」のプロパティを操作してポルタメントをオフにするなどの調整が必要になる。
続く。
2008年01月18日
VOCALOID2操作(調教)法(15)
15.DAWを活用した修正(ステップ3)
いよいよ最終調整。
曲全体を聴いて、もう一度発音が不明瞭なところはないか、声質がばらつきすぎているところはないか、音量のばらつきはないかを確認する。
たまに、出力されたWAVEファイルに「プチッ」といったノイズが入ってしまうことがある。このノイズは、なぜか分からないが、一度出ると何度再出力しても必ず同じ場所で出る。こういうときは運が悪かったと思って、ノイズが出ている音のアクセントを5~10%程度上げ下げするなど、「その音を構成している要素」の何かを変更して、ノイズが出ない状態にする必要がある。
それでもどうしてもノイズが出る場合は、非常に細かい調整をして、ノイズが出る場所のDYNを瞬間的にゼロにする(そしてすぐに元に戻す)と、発音はおかしくなるがノイズは最小限に抑えられる。
また、特にリンの場合、音を伸ばしたときにキンキンした金属的なノイズが声に乗ってしまう場合がある。これはイコライザなどで消すしかないと思われるが、現時点ではどの周波数を削れば消えるかは発見できていない。
これらの「修正系」の作業が終わって、まだ余力があるなら、次のような曲全体の最終調整を行なう。
・フレーズの頭など、はっきり発音したい音のアクセントを高める。またはVELを上げる。(発音に影響が出ることがあるので注意)
・BRIの全体調整として、ブレスを入れた直後の音はBRIを高めに、そこから息を続けるにしたがってBRIを下げていくような声質のうねりを導入する。
・曲全体に、クレッシェンドやデクレッシェンドのような音量の変化(うねり)を導入する。
・ビブラートやポルタメントの設定を修正する。
・曲全体のジェンダーファクターを上げたり下げたりして、しっくりする声質を見つける。
これらの調整は裏目に出ることがあるので、vsqファイルはどんどん上書きせずに、複数のファイルを作って以前のバージョンに戻れるようにしておく。また、WAVEファイルも、複数のファイルを残しておいた方がDAW上で比較などもしやすい。
これらの作業が一通り終わったら、DAW側のコンプレッサーやリバーブも調整して、伴奏と合わせて、曲を完成させる。
おまけに続く。
いよいよ最終調整。
曲全体を聴いて、もう一度発音が不明瞭なところはないか、声質がばらつきすぎているところはないか、音量のばらつきはないかを確認する。
たまに、出力されたWAVEファイルに「プチッ」といったノイズが入ってしまうことがある。このノイズは、なぜか分からないが、一度出ると何度再出力しても必ず同じ場所で出る。こういうときは運が悪かったと思って、ノイズが出ている音のアクセントを5~10%程度上げ下げするなど、「その音を構成している要素」の何かを変更して、ノイズが出ない状態にする必要がある。
それでもどうしてもノイズが出る場合は、非常に細かい調整をして、ノイズが出る場所のDYNを瞬間的にゼロにする(そしてすぐに元に戻す)と、発音はおかしくなるがノイズは最小限に抑えられる。
また、特にリンの場合、音を伸ばしたときにキンキンした金属的なノイズが声に乗ってしまう場合がある。これはイコライザなどで消すしかないと思われるが、現時点ではどの周波数を削れば消えるかは発見できていない。
これらの「修正系」の作業が終わって、まだ余力があるなら、次のような曲全体の最終調整を行なう。
・フレーズの頭など、はっきり発音したい音のアクセントを高める。またはVELを上げる。(発音に影響が出ることがあるので注意)
・BRIの全体調整として、ブレスを入れた直後の音はBRIを高めに、そこから息を続けるにしたがってBRIを下げていくような声質のうねりを導入する。
・曲全体に、クレッシェンドやデクレッシェンドのような音量の変化(うねり)を導入する。
・ビブラートやポルタメントの設定を修正する。
・曲全体のジェンダーファクターを上げたり下げたりして、しっくりする声質を見つける。
これらの調整は裏目に出ることがあるので、vsqファイルはどんどん上書きせずに、複数のファイルを作って以前のバージョンに戻れるようにしておく。また、WAVEファイルも、複数のファイルを残しておいた方がDAW上で比較などもしやすい。
これらの作業が一通り終わったら、DAW側のコンプレッサーやリバーブも調整して、伴奏と合わせて、曲を完成させる。
おまけに続く。
VOCALOID2操作(調教)法(14)
14.DAWを活用した修正(ステップ2)(続き)
DAW上で歌を聞きながら、1音1音調整するステップの続き。
なお、VOCALOID Editorで修正したら、こまめにWAVEファイルを書き出してDAW上のオーディオファイルを更新すること。発音を調整したら声の明るさも変わり、声の明るさを変えたら音量も変わったりするので、その変化を確認しつつ順に追い込んでいかなければならない。
(2) 声の明るさのばらつき
特にリンで極端に出る。
歌を通して聴いてみると、こもってモコモコした聞こえ方をする部分と、金属的でキンキンした聞こえ方をする部分があるはず。
これの修正は、基本的にBRIパラメータによって行なう。モコモコした部分はBRIを上げ、キンキンした部分はBRIを下げる。上げるほうは大胆に、下げるほうは控えめに修正すると大体イメージに近い量の修正になると思う。これを、1音単位で修正していく。
あまりにバラつきがひどい場合は、ジェンダーファクターを下げるとキンキンのほうに、上げるとモコモコのほうに多少まとまる傾向があるので、曲全体のジェンダーファクターを変えてしまうのも手。もちろん、個別の音符のジェンダーファクターを変えるのも効果がある。
(3) 音量のばらつき
発音の不明瞭さと声の明るさの問題がだいたい納得できる水準になったら、最後に音量のばらつきの修正をする。このステップは、きついコンプレッサをかけている場合はかなりラクができる。ただ、やはりコンプレッサでごまかすよりは1音1音修正していく方が、いい発声ができる。
DAW上で、WAVEファイルの波形(振幅の大きさ)を見ながら、実際の歌も聞いて、近接する他の音と比べて、音が小さすぎるところ、大きすぎるところについて、DYNパラメータを上げ下げして調整する。音が小さすぎて、DYNを思いっきり上げなければいけないところでは、出音がキンキンする傾向があるので、そのときはBRIなども合わせて修正する必要がある場合もある。(逆に、音を小さくするとモコモコした印象になるときもある)
続く。
DAW上で歌を聞きながら、1音1音調整するステップの続き。
なお、VOCALOID Editorで修正したら、こまめにWAVEファイルを書き出してDAW上のオーディオファイルを更新すること。発音を調整したら声の明るさも変わり、声の明るさを変えたら音量も変わったりするので、その変化を確認しつつ順に追い込んでいかなければならない。
(2) 声の明るさのばらつき
特にリンで極端に出る。
歌を通して聴いてみると、こもってモコモコした聞こえ方をする部分と、金属的でキンキンした聞こえ方をする部分があるはず。
これの修正は、基本的にBRIパラメータによって行なう。モコモコした部分はBRIを上げ、キンキンした部分はBRIを下げる。上げるほうは大胆に、下げるほうは控えめに修正すると大体イメージに近い量の修正になると思う。これを、1音単位で修正していく。
あまりにバラつきがひどい場合は、ジェンダーファクターを下げるとキンキンのほうに、上げるとモコモコのほうに多少まとまる傾向があるので、曲全体のジェンダーファクターを変えてしまうのも手。もちろん、個別の音符のジェンダーファクターを変えるのも効果がある。
(3) 音量のばらつき
発音の不明瞭さと声の明るさの問題がだいたい納得できる水準になったら、最後に音量のばらつきの修正をする。このステップは、きついコンプレッサをかけている場合はかなりラクができる。ただ、やはりコンプレッサでごまかすよりは1音1音修正していく方が、いい発声ができる。
DAW上で、WAVEファイルの波形(振幅の大きさ)を見ながら、実際の歌も聞いて、近接する他の音と比べて、音が小さすぎるところ、大きすぎるところについて、DYNパラメータを上げ下げして調整する。音が小さすぎて、DYNを思いっきり上げなければいけないところでは、出音がキンキンする傾向があるので、そのときはBRIなども合わせて修正する必要がある場合もある。(逆に、音を小さくするとモコモコした印象になるときもある)
続く。
2008年01月16日
VOCALOID2操作(調教)法(13)
13.DAWを活用した修正(ステップ2)
この段階では伴奏は既に用意されていて、DAWに存在していて、VOCALOIDの歌とも同期がとれていると仮定して話を進める。
12.で出力したWAVEファイルを伴奏と合わせて再生し、全体をとおして聞いてみる。
万一、全体が問題なくできあがっていて修正の必要がなければ、これで完成・・・だが、まずそうはなっていないと思うので、次のような修正をかけていく。ここからは、まさに1音1音との闘いになる。ここが最も時間のかかるパートである。
(1) 発音(滑舌)の不明瞭さ
リン・レンでは、カキクケコ・サシスセソ・タチツテト・ハヒフヘホ・ラリルレロ・ダヂヅデドあたりを中心に、発音(滑舌)が不明瞭、もしくは正しく聞き取れない音がたくさん発生する。ミクはそこまでひどくないが、やはりたまに発音(滑舌)がおかしくなる。
これの対策としては、次のような順で試していくとよい。(この中のいくつかは、替え歌「ラリルレロが歌えない」で自虐的に取り上げているが、実際にはうまく効くことももちろん多い)
① 二重母音
たとえば「ら」を「ら・あ」という2文字にする。最初の音(この例では「ら」)は、32分音符くらいの長さにするのが無難だが、いろいろ試してみる必要がある。後の母音(この例では「あ」)のアクセントは10くらいまで下げておかないと、本当に「らあ」と聞こえてしまうことがある。
② アクセントを強化
音符の下の線の左端をダブルクリック(または音符を右クリックで「音符のプロパティ」を開き、EXPボタンを押す)して、「アクセント」の値を+30%くらい増やしてみる。
③ ベロシティを下げる
コントロールパラメータの「VEL」を、ほとんど0になるくらい下げてみる。(一般的にはVELは上げるより下げる方が滑舌の改善には効果的)
④ ベロシティを上げる
コントロールパラメータの「VEL」を、100くらいまで上げてみる。
⑤ 前の音符を離す
直前の音符を、2/32以上、前後の発音が分かれるまで離す。割と効果的だが、その部分がスタッカートになってしまうという欠点がある。
⑥ 他のコントロールパラメータをいじる
OPEを下げると、口を閉じた感じになり、母音の「あ」音が「う」とか「お」に近くなる。
BREを上げると「息っぽさ」が上がり、ハ行の頭に高いBREを設定すると、発音が(不自然になるけど)明瞭になることがある。
BRIを上げると、声質自体が代わってしまうが、子音が聞き取りやすくなることがある。
CLEを上げると、子音の発音が強調されて発音が明瞭になることがある。
⑦ 違う発音にする
例えば「ら」を「る・あ」とか「りゃ」とか「り・あ」とかにしてみる。もっと過激な方法では、フレーズの一まとまりをいわゆる「空耳発音」に変えてしまう。
⑧ 別トラックに置く
音がつながって子音が出ないケースでは、別トラックにその音だけを移し、ぽつんと置くと発音はまともになることがある(このときも、「CTRLを押しながらドラッグ」で音符をコピーして、パラメータ設定もコピーするようにする)。ただし、音のつながりは完全に壊れる。
⑨ ミクにサポートさせる
最後の手段。滑舌の悪い音だけを、別トラックで同じ音・同じ高さでミクに発音させる。子音だけ発音してすぐに音量が下がるよう、音の長さやDYNの調整をする。ミクの声が聞こえてしまわないように注意する。(ミクはリン・レンよりも発声のタイミングが遅めなので、その点も注意。DAW上でタイミングをずらすのもアリ)
続く。
この段階では伴奏は既に用意されていて、DAWに存在していて、VOCALOIDの歌とも同期がとれていると仮定して話を進める。
12.で出力したWAVEファイルを伴奏と合わせて再生し、全体をとおして聞いてみる。
万一、全体が問題なくできあがっていて修正の必要がなければ、これで完成・・・だが、まずそうはなっていないと思うので、次のような修正をかけていく。ここからは、まさに1音1音との闘いになる。ここが最も時間のかかるパートである。
(1) 発音(滑舌)の不明瞭さ
リン・レンでは、カキクケコ・サシスセソ・タチツテト・ハヒフヘホ・ラリルレロ・ダヂヅデドあたりを中心に、発音(滑舌)が不明瞭、もしくは正しく聞き取れない音がたくさん発生する。ミクはそこまでひどくないが、やはりたまに発音(滑舌)がおかしくなる。
これの対策としては、次のような順で試していくとよい。(この中のいくつかは、替え歌「ラリルレロが歌えない」で自虐的に取り上げているが、実際にはうまく効くことももちろん多い)
① 二重母音
たとえば「ら」を「ら・あ」という2文字にする。最初の音(この例では「ら」)は、32分音符くらいの長さにするのが無難だが、いろいろ試してみる必要がある。後の母音(この例では「あ」)のアクセントは10くらいまで下げておかないと、本当に「らあ」と聞こえてしまうことがある。
② アクセントを強化
音符の下の線の左端をダブルクリック(または音符を右クリックで「音符のプロパティ」を開き、EXPボタンを押す)して、「アクセント」の値を+30%くらい増やしてみる。
③ ベロシティを下げる
コントロールパラメータの「VEL」を、ほとんど0になるくらい下げてみる。(一般的にはVELは上げるより下げる方が滑舌の改善には効果的)
④ ベロシティを上げる
コントロールパラメータの「VEL」を、100くらいまで上げてみる。
⑤ 前の音符を離す
直前の音符を、2/32以上、前後の発音が分かれるまで離す。割と効果的だが、その部分がスタッカートになってしまうという欠点がある。
⑥ 他のコントロールパラメータをいじる
OPEを下げると、口を閉じた感じになり、母音の「あ」音が「う」とか「お」に近くなる。
BREを上げると「息っぽさ」が上がり、ハ行の頭に高いBREを設定すると、発音が(不自然になるけど)明瞭になることがある。
BRIを上げると、声質自体が代わってしまうが、子音が聞き取りやすくなることがある。
CLEを上げると、子音の発音が強調されて発音が明瞭になることがある。
⑦ 違う発音にする
例えば「ら」を「る・あ」とか「りゃ」とか「り・あ」とかにしてみる。もっと過激な方法では、フレーズの一まとまりをいわゆる「空耳発音」に変えてしまう。
⑧ 別トラックに置く
音がつながって子音が出ないケースでは、別トラックにその音だけを移し、ぽつんと置くと発音はまともになることがある(このときも、「CTRLを押しながらドラッグ」で音符をコピーして、パラメータ設定もコピーするようにする)。ただし、音のつながりは完全に壊れる。
⑨ ミクにサポートさせる
最後の手段。滑舌の悪い音だけを、別トラックで同じ音・同じ高さでミクに発音させる。子音だけ発音してすぐに音量が下がるよう、音の長さやDYNの調整をする。ミクの声が聞こえてしまわないように注意する。(ミクはリン・レンよりも発声のタイミングが遅めなので、その点も注意。DAW上でタイミングをずらすのもアリ)
続く。
2008年01月15日
VOCALOID2操作(調教)法(12)
12.全歌詞の打ち込み
11.までで全体的な調整は終わったので、ここでようやく2番以降の入力を行なう。
2番以降は基本的に1番のパートのコピー&ペーストで作り、歌詞を入れ替えればOKのはず。(歌いまわしが微妙に違う場所がよくあるので、その辺りは気をつける。)
ちなみにコピーするときは、Ctrlキーを押しながらピアノロール画面をマウスでドラッグすれば、コントロールパラメータまで一緒にコピーできる。(このやり方でコピーしないと、もう一度パラメータの設定をするハメになる)
別トラックでブレスを入力した場合は、そちらも忘れずにコピー&ペーストしておく。
打ち込みが終わったら、また先ほどと同じようにWAVEを出力させ、DAWに貼り付けて、この後の変種作業に備える。
続く。
11.までで全体的な調整は終わったので、ここでようやく2番以降の入力を行なう。
2番以降は基本的に1番のパートのコピー&ペーストで作り、歌詞を入れ替えればOKのはず。(歌いまわしが微妙に違う場所がよくあるので、その辺りは気をつける。)
ちなみにコピーするときは、Ctrlキーを押しながらピアノロール画面をマウスでドラッグすれば、コントロールパラメータまで一緒にコピーできる。(このやり方でコピーしないと、もう一度パラメータの設定をするハメになる)
別トラックでブレスを入力した場合は、そちらも忘れずにコピー&ペーストしておく。
打ち込みが終わったら、また先ほどと同じようにWAVEを出力させ、DAWに貼り付けて、この後の変種作業に備える。
続く。
