2008年01月09日

VOCALOID2操作(調教)法(3)

3.プリファレンスの設定

 VOCALOID2は、「歌い方」に影響を与えるパラメータの設定がいろんなところにあり、分かりにくい。
 ここからは、歌の調整とか音符の編集をラクにするためのいろいろな推奨設定について整理しておく。

 VOCALOID Editorを初めて起動したときには、まず「設定」→「プリファレンス」の設定画面を開く。

 まずは、「シーケンスの設定」のなかのビブラートの設定。



 基本的な推奨設定は、

 デフォルトビブラート長:50%(デフォルトのまま)
 オートビブラートを有効にする:チェックする(デフォルトのまま)
 オートビブラートが有効な最小の音符の長さ:1beat(デフォルトのまま)
 ビブラートの種類:Slight Type 3

 ここは大体デフォルトで問題ないが、ビブラートの種類だけは変更する。
 ここを「Normal」のままにしておくと、ちょっとビブラートが深すぎる気がする。なので、「Slight」に変更。Type1は逆に軽すぎる気がするので、ちょっと振幅の大きいType3を使う。まあこの辺は好みの問題で。
 ちなみに上記の設定だと、短い音符にビブラートがつきすぎ、長い音符ではビブラートが始まるのが遅すぎる傾向が出るが、それは後で個別に調整していく前提。
 ビブラートの編集作業としては、音符に既についているビブラートの長さを調整したり消したりするのは簡単だが、ビブラートのついていない音符にビブラートをつけるのはちょっとだけ面倒。なので、こういう設定が便利。
 「とにかく楽に、ビブラートもできれば全然いじらずに済ませたい」という場合の設定は、おそらくこっち。

 デフォルトビブラート長:66%
 オートビブラートを有効にする:チェックする
 オートビブラートが有効な最小の音符の長さ:2beat
 ビブラートの種類:Slight Type 3

 もう一つ、これは直接歌に影響を与えるわけではないが、「オーディオの設定」の「バッファーサイズ」。



 デフォルトの100msだと、相当速いマシンでもVOCALOID Editor上で再生したときに音がぶつ切れになる。速いマシンなら200ms程度、遅いマシンならそれ以上にすると、かなり改善される。
 あとは、出力ファイルの他ソフトとの互換性を向上させるため、サンプリング周波数を44100Hzにしておく(事情が分かっている人は48000HzのままでもOK)。

 最後に「その他の設定」も少しいじっておく。



 「デフォルト歌手」は、先ほど新しく作った歌手に変更しておく。そうすると、新規で編集を始めたときの歌手が、最初からそっちに変わっているので便利。
 「デフォルトプリメジャー」は最小の1で十分。たくさんついていると編集のとき面倒。
 「過去のイベントを追跡」は、遅いマシンでなければチェックする。そうしないと、再生したときの1つめの発音が、実際の発音と異なるものになってしまう。


続く。
posted by だんちゃん at 00:23| Comment(0) | TrackBack(0) | VOCALOID調教法 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。