2009年05月11日

新3D変換エンジンで「Go My Way!!」を立体視

MMDの動画を立体視変換する自作ツール「Camera Shift」、計算式を修正して変換エンジンが新しくなり計算精度が上がったはずなので、その効果を確認すべく、新しい立体視動画を制作してみた。




↑上がZoomeで下がニコニコ。Zoomeのほうが画質がいいはず。

今回は、Webにて公開されているあずP様の「Go My Way!!」のモーションを使わせていただいた。
カメラワークまで含めてMMDモーションを公開されている方は非常に少なく、とてもありがたかった。

自分も別の動画でカメラワークを作ってみようとしたけど、2時間くらい格闘してみて自分の才能のなさに気づいて諦めた。カメラは空中を自由に動き、自由に回転するうえ、1人称視点でしか確認できないので、よほどの「空間把握脳」をもっていないと何やってるか分からなくなる。「VistaPro」の空撮カメラのように、

・3人称視点で動きを確認できて(つまり、プレビューがカメラと連動していないときは「カメラが動いているのが見える」ようにする)、
・フレームではなくワールド座標にノードを打てて(ノード間のフレーム数は「カメラ移動速度」で動的に決まる)、
・ベジェ曲線で動きを指定できて(カクカク動かないようにして、自然さを増す)、
・ロール角は自動計算(どのくらい傾けるかを全体パラメータとして指定するだけ)

みたいな編集ができたらいいんだけどなあ。

ステージについては、アノマロ氏が先日公開された、新しいステージデータを使わせていただいた。
標準でついているステージデータと比べると、ステージに寄って映している限り、細かいパーツが少なくてビットレートが稼げることと、それでいて高さ方向に複雑な形状をしているので、カメラを動かしたときのステージ全体の立体感がとても際立つという、非常に立体視向けの構造をしたステージだと思う。

ちなみに、立体視動画を作るときにいつも悩むのが、立体視のスタイルをどれにするか、ということ。
個人的に一番好きなのは、広い視野で楽しめる赤青アナグリフだけど、メガネを持っていないと楽しめない。裸眼立体視では、自分は実は交差法があまりできず、平行法のほうがずっと好きだけど、平行法は大画面にできないし、交差法しかできないという人も多そうだ。さらにいえば、アナグリフについては、100円ショップとかでクリアブルーの下敷きを見つけるのはけっこう難易度が高いので、青の代わりに入手しやすいクリアグリーンで代用できる「赤緑アナグリフ」も作っておきたいなあ、とも思ったりする。
でも、同じ素材で4つも動画を上げるのはかっこ悪いなあ、とも思ったり。

ということで、今回は上記4つの立体視をすべてまとめてみることにした。
ビットレート的には、ニコニコのほうはH264で560kbps程度(音声が40kで上限600kぎりぎり)。それでもビットレートが足りないので、15fpsにしている。同じ条件でZoomeでは1400kbpsにしてあるけど、それでも「くっきり」というところまではいかない。つくづく、立体視動画はビットレート食いだと思う。

で、立体視動画そのものについての印象だけど、やっぱり立体感が向上している気がする。
しかも今回は黄色い部分が多いリン・レンがいるために、赤青のカラーアナグリフがカラフルになって、かなりいい感じ。


p.s.味のある歌謡曲のメロディラインで定評のあった三木たかし氏が亡くなったそうです。ご冥福をお祈りします。
以下は過去の関連自作動画。


posted by だんちゃん at 20:54| Comment(0) | TrackBack(0) | MMDで立体視 | 更新情報をチェックする
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