そんなわけで、今回は、自分が調整するために使っているフリーのVSTエフェクトを整理してみようと思う。
(1)コンプレッサー
BLOCKFISH

いわゆるマキシマイザーを除くと、コンプはほぼこれ1本。
コンプには、出音がナチュラルなものと、クセがつくものとあると思うけど、このコンプは相当「クセがつく」タイプのコンプだと思う。
「すっぴん調教」動画で紹介していたように、「close-up vocals」のプリセットをまず選んで、そこから微調整して使っている。
「the fish fillets」のパッケージの中に入っている。digitalfishphonesのサイトからダウンロード可能。
(2)ディエッサー
SPITFISH

BLOCKFISHを紹介したので、同じ「the fish fillets」のパッケージの中に入っている、このディエッサもここで紹介。
これはサ行を中心とした、耳障りな高音のアタックを丸くするエフェクト。
「female voice (soft)」のプリセットを基準に、微調整して使っている。
(3)イコライザー
Electri-Q (posihfopit edition)

グラフィカルなパラメトリックイコライザ。プリセットがたくさんついているのと、いくらでも操作点が増やせるのとで非常に便利なので常用している。
AIXCOUSTIC CREATIONSのサイトからダウンロードできる。
PushTec 5+1A

プリセットがたくさんあって、ミキシングに使えるパライコ。ただ、インターフェイスが斬新過ぎて実はよく分かっていない(笑)。
プリセットをぐるぐる選んでいって、イメージに近い音が出たらそれを使う、という感じでいい加減に使っている。(でも、The 60sからThe 90sまでの「年代を感じさせるミキシングプリセット」は、おっさんホイホイ用のミキシングにはなかなか使える(笑))
leftover lasagneのページまたはKVRのページでダウンロードできる。
(4)マキシマイザー
BuzMaxi3

すっぴん調教動画で使用しているマキシマイザー。これは、出音にクセをつけたくないとき(例:ファイナルミックス)に使っている。
buzroomのサイトからダウンロードできる。
TLs Pocket Limiter

こちらは、出音にアナログアンプっぽい色がつく(気がする)ので、ボーカルの音圧を上げたりするときにはこっちを使うことが多い。
www.tinbrooketales.comでダウンロードできる。
(5)その他
MDA Detune

ピッチを微妙にずらして音に厚みを加えるデチューンエフェクト。
メインボーカルをボカロエディタ上でランダマイズしてもう1つオーディオトラックを作って、それにこのデチューンの「Stereo Detune」のプリセットをかけたものを薄く乗せることで、ボーカルに厚みと広がりを持たせるために使っている。デチューンをかけたくないときは、同じMDAシリーズの「MDA Stereo」もよく使う。
MDA-VSTのページから、ひとまとまりでダウンロードできる。
(6)Music Creator 4のエフェクト
リバーブ(StudioVerb2)、ディレイ(Delay)、コーラス(Multivoice Chorus/Flanger)については、Music Creator 4にプリセットされたエフェクトを使っていて今のところ不満がないので、外部プラグインは使っていない。
※参考までに、今回アップした「さよならのめまい」でのエフェクトの配置がこちら。

上記で紹介したエフェクトをひととおり使っているのが分かると思う。
ボーカルが2つあるのは、片方はメイン、片方はランダマイズした上でデチューンとリバーブを厚めにかけて薄く乗せて、声に厚みを出すためのトラック。
私は初音ミクを持っていないし、DTMもやった事無いのですが、「自然な感じ」で歌ってるミクは、裏ではこんなに手の込んだ事をやっているんだなぁ、と感心してしまいました。
これからも、おっさんホイホイな曲を楽しみにしてます。
遅くなりましたが、「どうぞこのまま」の楽曲使用をお許し頂けた事と、動画をブログで紹介頂きました事、大変有難うございました。
エフェクトは凝りだすときりがありませんね。
もともとボカロはロボっぽいところがあって、滑舌も決していいとはいえないので、それを「自然な感じ」にもっていくためには、ある程度はエフェクトで加工していく必要がある、という感じでエフェクトを使っています。
最後になりましたが、動画を作っていただいてありがとうございました。
私個人の意見をここで言っても意味が無いので控えますが、こんなつまらない事(あえてつまらないと言わせて頂きます、ごめんなさい)で、ボカロ界を発展させるのに力を注いできたクリエイターを失う事が非常に残念です。
モチベーションを支えていた最後の糸であった場所が、実は自分の思い描いていたような場所では無かったと、悲観的な思いに捕われてしまったのかと想います。
でも、この場所は今も変わり続けています。
いつか、この場所がだんちゃんさんが思い描いたような場所になる日が来る事を、そしてだんちゃんさんが戻って来る日を、信じて疑いません。
私はボカロすら持っていない、ただのニコニコ観る専の一人でした。
それがMMDという神ツールに出会った事と、ニコニコの文化である2次使用による底辺の拡大といった概念に助けられ、作る側という楽しさを知りました。
作る側になって2ヶ月余り、自分の限界が見えて来てモチベーションが落ち、そろそろ潮時かな?とも思っていました。
そんな時にMMD杯というイベントが立ち上がり、再び熱い思いを取り戻せました。
予選動画を何とか作ったものの、本戦動画の制作に躓いた時には、なんと共同制作を申し出てくれた協力者が現れました。
そのおかげで、自分一人では考えられ無かったほどの完成度の動画を仕上げる事ができました。
だんちゃんさんが思い描いていたものとは、ちょっと違うかも知れませんが、この場所は、場としての成長段階に有ると思います。
それはどんなに成長しても、これから成長する可能性は最初の頃と同じだけ残されていると思うのです。
ですから、今はモチベーションが失われて、失望しているかも知れませんが、いつの日か再び情熱が戻る日を待ち望んでいます。
最後に、勝手なお願いになってしまいますが、
今まで上げた動画も消すと言っていましたが、消す前にmp3に落とした楽曲を、MMD動画に使用する事は許して頂けるでしょうか。
だんちゃんPというネット人格そのものを、一度消去したいという意向であれば、「どうぞこのまま」のMMD動画の消去も含め、だんちゃんさんの意思を尊重致します。
長文失礼しました。
最後の質問の部分だけですが、自分が制作した部分についての二次利用を、今も今後も何か制限するつもりはありません。
ただ、二次利用を含んでいる動画も多いので、そこについてはコメントできる立場になく、「自己責任で」と申し上げるしかありません。