基本は、「訛音ルカ」(巡音ルカの英語DBで日本語を歌わせる)のと同じなんだけど、それだけだと、発音が相当おぼつかない感じになる。
そこで、実際に発声された声を聞きながら、おかしな発音を可能な限り直していくことになる。
具体的には、
1.アの発音に、訛音ルカ辞書ではデフォルトで「V」が使われているが、発音があいまいすぎる場合は、これを「Q@」に変える。
2.短母音と長母音(Iとi:、Uとu:など)を随時切り替える。
3.子音のうち、単語の頭用と途中用で異なる音素を持っているもの(phとp、bhとb、thとt、dhとd、khとk、ghとg)については、発音がおかしいと感じるものは随時切り替えてみる(実際には、頭用を単語の途中で使ったりしても発音はしてくれるので、制約なく試してみるのがいい)
4.その他、訛音辞書では使われていない発音記号も、いろいろ試してみる。
発音記号をチェックするには「巡音ルカ」のソフトについているマニュアルに掲載されている発音記号一覧が便利だが、ダウンロードで購入したSONIKAにも同じものがPDFで付属している(英語だけど)。
そんなわけで、かなり時間をかけて(といっても2~3時間だけど)発音記号を直しながら作ってみたのがこちらの2曲。
それと、既に前の記事に「追補」で掲載しておいたけど、以前逆のアプローチで「日本語ボカロで英語」というチャレンジをやった「夢のカリフォルニア」のメインボーカルをレンからソニカに変えたバージョンも制作してみた。
英語ボカロ→日本語、日本語ボカロ→英語、どちらのアプローチも大変だけど、頑張れば何とか「聞ける」程度の曲には仕上がる(と個人的には思う)し、それなりに面白い試みなんじゃないかと思う。