2008年02月21日

VOCALOID2操作(調教)法(おまけ-4)

(4) コーラス作成のポイント

 コーラスを作ったときには、それぞれのトラックを「ランダマイズ」して発声のタイミングと音程を微妙にばらつかせると美しくなる。

 ポイントとしては、ランダマイズ前のvsqファイルは別に残しておくこと、音程のランダマイズはピッチコントロールを使うので、ピッチコントロールを手動で変化させて使っている場合は上書きされて消えてしまうので注意が必要だということくらい。
 ちなみに、著者の場合、ランダマイズはタイミングが2、音程が3で適用している。(ただし遅い曲の場合、タイミングずらしは1が限界)

 ただし、タイミングをずらすと、今までつながっていた音がつながらなくなったり、その逆が起こったり、発音のタイミングにあわせて設定してあるコントロールパラメータとの位置関係がずれたりするので、その辺りを再度調整する必要がある。

 なお、このランダマイズは、コーラスでないときでもうまく使うと人間っぽい歌い方を演出できる。

 また、多声の曲はそれぞれの声部のパン(左右の位置)を変えて、ステレオで出力するのが基本。
 これは、VOCALOID Editor内でやる場合は、メニューの「表示」→「ミキサー」でミキサーを表示させて調整し、WAVEファイル出力の際に出力を「ステレオ」にすることで対応できる。
 または、トラックごとに別々にWAVEファイルを出力して(この場合はモノラル出力にする)、DAW上でパンを変えてステレオミックスしてもよい。(恐らく後者のほうが融通が利く)

 もう一点、同じパートでいくつもトラックを作って厚みを出す場合は、ジェンダーファクターを変えたりランダマイズの大きさを変えたりDAW上で発声のタイミングを微妙に前後にずらしたりすると効果的。

 DAWでの編集では、コーラスエフェクトを使うかどうかを検討する(個人的には声の角が取れすぎてしまってあまり好きではないが、わずかにかけると厚みが増す)。リバーブはホール系を深めに。


(とりあえず完結)
posted by だんちゃん at 22:34| Comment(1) | TrackBack(0) | VOCALOID調教法 | 更新情報をチェックする
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