2008年01月09日

VOCALOID2操作(調教)法(5)

5.デフォルト歌唱スタイルの設定

 曲を打ち込む前に、「設定」→「デフォルト歌唱スタイル」の設定を行なう。
 初音ミクなら、ここを適切に設定するだけでほぼ問題なく歌ってくれる。



 おすすめの基本設定(著者もいつも使っている)は、

 ベンドの深さ:0
 ベンドの長さ:0
 上向ポルタメント:とりあえずチェックなし
 下向ポルタメント:チェックなし
 ディケイ:初音ミクなら50%、鏡音リン・レンなら70~80%
 アクセント:50%(鏡音リン・レンはもう少し低い方がいいかも)

 歌わせる曲がバラードなら、上向ポルタメントは最初からオン(チェックあり)でも構わないと思う。
 ポイントは、ベンドの深さも長さもゼロをデフォルトにすること。そうすれば、「使えない」ともっぱらの評判のポルタメントの設定も、十分に実用になる(と著者は考えている)。

 ここの設定は、設定後に新たに置いた音符から有効になる。
 途中で設定を変更して、それを全部のノートに適用する場合は、左下の「現在のトラックに適用」のボタンを押す(その代わり、個別に設定した上記パラメータの設定は全部消える)。


続く。
posted by だんちゃん at 21:17| Comment(0) | TrackBack(0) | VOCALOID調教法 | 更新情報をチェックする

VOCALOID2操作(調教)法(4)

4.その他の設定の確認

 ここは、デフォルトの設定を確認するだけなので、買った状態でVOCALOID Editorを特にいじっていない場合は飛ばしても構わない。
 よく分からないままにいろいろいじってしまった場合は、念のため確認しておくといいかも。

 メニューから、

 「編集」→「自動ノーマライズモード」:チェックなし
 「表示」→「ツールバー」:全部チェックあり
 「表示」→「コントロールトラック」:チェックあり
 「表示」→「歌詞・発音記号」:チェックあり
 「表示」→「音符の表情・ビブラート」:チェックあり
 「トラック」→「オーバーレイ」:チェックあり
 「設定」→「クオンタイズ」:1/32
 「設定」→「音符の長さ」:1/32(本当はこれは1/64のほうがいい)


続く。
posted by だんちゃん at 21:14| Comment(0) | TrackBack(0) | VOCALOID調教法 | 更新情報をチェックする

VOCALOID2操作(調教)法(3)

3.プリファレンスの設定

 VOCALOID2は、「歌い方」に影響を与えるパラメータの設定がいろんなところにあり、分かりにくい。
 ここからは、歌の調整とか音符の編集をラクにするためのいろいろな推奨設定について整理しておく。

 VOCALOID Editorを初めて起動したときには、まず「設定」→「プリファレンス」の設定画面を開く。

 まずは、「シーケンスの設定」のなかのビブラートの設定。



 基本的な推奨設定は、

 デフォルトビブラート長:50%(デフォルトのまま)
 オートビブラートを有効にする:チェックする(デフォルトのまま)
 オートビブラートが有効な最小の音符の長さ:1beat(デフォルトのまま)
 ビブラートの種類:Slight Type 3

 ここは大体デフォルトで問題ないが、ビブラートの種類だけは変更する。
 ここを「Normal」のままにしておくと、ちょっとビブラートが深すぎる気がする。なので、「Slight」に変更。Type1は逆に軽すぎる気がするので、ちょっと振幅の大きいType3を使う。まあこの辺は好みの問題で。
 ちなみに上記の設定だと、短い音符にビブラートがつきすぎ、長い音符ではビブラートが始まるのが遅すぎる傾向が出るが、それは後で個別に調整していく前提。
 ビブラートの編集作業としては、音符に既についているビブラートの長さを調整したり消したりするのは簡単だが、ビブラートのついていない音符にビブラートをつけるのはちょっとだけ面倒。なので、こういう設定が便利。
 「とにかく楽に、ビブラートもできれば全然いじらずに済ませたい」という場合の設定は、おそらくこっち。

 デフォルトビブラート長:66%
 オートビブラートを有効にする:チェックする
 オートビブラートが有効な最小の音符の長さ:2beat
 ビブラートの種類:Slight Type 3

 もう一つ、これは直接歌に影響を与えるわけではないが、「オーディオの設定」の「バッファーサイズ」。



 デフォルトの100msだと、相当速いマシンでもVOCALOID Editor上で再生したときに音がぶつ切れになる。速いマシンなら200ms程度、遅いマシンならそれ以上にすると、かなり改善される。
 あとは、出力ファイルの他ソフトとの互換性を向上させるため、サンプリング周波数を44100Hzにしておく(事情が分かっている人は48000HzのままでもOK)。

 最後に「その他の設定」も少しいじっておく。



 「デフォルト歌手」は、先ほど新しく作った歌手に変更しておく。そうすると、新規で編集を始めたときの歌手が、最初からそっちに変わっているので便利。
 「デフォルトプリメジャー」は最小の1で十分。たくさんついていると編集のとき面倒。
 「過去のイベントを追跡」は、遅いマシンでなければチェックする。そうしないと、再生したときの1つめの発音が、実際の発音と異なるものになってしまう。


続く。
posted by だんちゃん at 00:23| Comment(0) | TrackBack(0) | VOCALOID調教法 | 更新情報をチェックする

VOCALOID2操作(調教)法(2)

2.新しい歌手を作る

 新しい歌手を作るといっても、全然違う歌手が作れるわけじゃなくて、これは声質を調整するコントロールパラメータのデフォルト設定を変更する機能。パラメータをあらかじめいじっておいて、後で全体に対して修正をかけなくて済むようにラクをしようというのが狙い。
 この設定は本来は歌の表現力のためにあるのだが、ここでは「デフォルトで無難に歌わせる」ことを目的に新しい歌手を作ってみる。

 歌手の設定は、VOCALOID Editorではなく、Singer Editorで行なう。デスクトップにはショートカットはできないので、スタートメニューから起動する。

 (1) 「追加」ボタンを押して、「バーチャル歌手の追加」ウィンドウを開く。



 (2) オリジナルの歌手を選ぶ。(例えばミクを選ぶなら「Miku」)

 (3) 新しい歌手の名前を設定する。(例えばミクをベースにするなら「Miku2」など)

 (4) プログラムチェンジ(PC)を、既存の歌手とかぶらない番号にする。

 (5) OKボタンを押す。

 (6) いま作った歌手の「歌声パラメーター」を修正する。



 「無難に歌わせる」ための著者の推奨パラメータ変更は、以下のとおり。

 初音ミク:ジェンダーファクターを+16

 鏡音リン:ブライトネスを-9
      ジェンダーファクターを-19

 鏡音レン:ジェンダーファクターを-9

 初音ミクはデフォルトだとロボ声(萌え声?)で音痴っぽくなるので、落ち着いた声にするためにジェンダーファクターをかなり思い切って上げると無難な歌い方になる。
 鏡音リンは、どうしても舌足らずな歌い方になって、ジェンダーファクターを上げてもその印象が変わらずおかしな感じになりがちなので、あえてそれにふさわしい幼い声にするためにジェンダーファクターを下げ、キンキンした声が出やすいのでブライトネスを少し下げると比較的いい感じ。
 鏡音レンは、ボーイソプラノ系の声に持っていくためにジェンダーファクターを少し下げている。


続く。
posted by だんちゃん at 00:07| Comment(0) | TrackBack(0) | VOCALOID調教法 | 更新情報をチェックする
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。